フルオロデオキシグルコース(FDG)を用いるPET検査では、がんがブドウ糖を多く使う(取り込む)性質を利用しています。がん細胞でもあまりブドウ糖を取り込まないもの(一部の肝がん)、かたまりの中にがんの細胞が散らばっているもの(一部の胃がん)では、がんが大きくても測定される放射線の量はがんとその周囲で差がつかないために検出されにくいわけです。また、ブドウ糖を多く使っているがんでも、脳や尿路(尿の通り道)など、くすりが多く存在する中ではがんは隠れてしまいやすくなります。例えば、脳転移や泌尿器系のがん(腎がんや膀胱がんなど)はFDG-PETで調べにくいものの代表といえます。また、FDGは健康な腸にも集まることもあるため、腹部への集まりも判定困難となることが少なくありません。
回答者
先端医療センター診療放射線部門 坂本 攝 |