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Q 下肢虚血性疾患や心筋こうそくの患者さんに対して、血管内皮前駆細胞(EPC)を移植する治療だけでなく、より未分化な幹細胞を移植する治療も検討されているということですが、これらの違いは何でしょうか。
A 人体には神経細胞や筋細胞、血液の細胞など、さまざまな細胞があり、これらは幹細胞から分化して生まれてきます。血管内皮前駆細胞(EPC)も幹細胞の一つで、これはいずれ血管内皮へと分化していきますが、他の種類の細胞に分化する可能性は低く、安全に治療が行えると考えられます。一方、EPCよりも未分化な幹細胞を用いた場合は、移植された細胞の増殖がより活発になり、高い治療効果を期待できますが、予想しない細胞へ分化したり、がん化したりするリスクがあります。特に、発生初期の胚からつくられるES細胞を使うと、このようなリスクが非常に高いことがわかっています。そこで、当研究部では、EPCを用いた臨床研究を進める一方で、EPCよりも未分化な細胞を用いた、より効果的、より安全な細胞治療の基礎研究を進めています。

回答者 先端医療センター 再生医療研究部  川本篤彦

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